Searchina

メニュー

ニュース

また米国・・・どうして中国が最初に「重力波」を観測できなかったのか

2016-02-15 11:53

 米国の研究施設LIGOが先日、かつてアインシュタインが予言したとされる「重力波」の観測に成功したと発表した。中国メディア・騰訊網は13日、「どうしてまた米国人が重要な研究成果を挙げたのか」として中国でこのような成果が出てこない理由について論じた記事を掲載した。

 記事は、欧米では科学者のみならず一般市民においても「付帯する応用成果がなくても、(重力波の観測のような)宇宙への認識、世界の法則についての研究には資金や資源の投入を惜しむべきでないと考えていると指摘。「こういった理想主義的理念について、われわれは考えるに値する」とした。

 一方で、中国の研究業界は「資金などの投入規模は大きいが、基礎研究に対する投資が相対的に不足しているという問題を抱えている」と分析。宇宙開発においても重力波プロジェクトや彗星探査を通じて太陽系の起源を探るプロジェクトといったような研究が非常に少なく、神舟(有人宇宙飛行)・天宮(宇宙ステーション)・嫦娥(月探査)といった応用プロジェクトに偏っていると指摘した。また、国の研究支出全体に占める基礎研究の割合が5%以下で、主要国の15-30%に比べてはるかに低いことも紹介した。

 そのうえで、この状況を変化させるには「人びとの興味を引き起こすことがとても重要だ」とし、政府が主体になって研究費用を支出する現状を打破して企業や個人ファンドからも支援が行われるようにする必要性を説いた。その実現に向けて、「宣伝や市民とのコミュニケーションを重視し、市民が容易に興味を覚えるような科学プロジェクト、さらにはSF小説・映画を利用すべきである」と提言。「わが国の科学者はこの点で非常に劣っているのである」と結んだ。

 「すぐに目に見える形で現れる成果」を求めるというのは、宇宙開発をはじめとする研究業界のみならず、地方政府や企業を含めた現代中国全体に存在する問題と言えそうだ。それは、成果を出す側のみならず、一般市民を含めた「成果を待つ側」の人間にとっても考えなければならない点である。

 もちろん目に見える成果でその重要性をアピールすることも必要ではあるが、同時に5年、10年さらにはそれ以上先に花を開くであろう成果の種も撒かなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
貿易紛争で日本にやり返せなかった韓国、そこから学ぶべきこと=中国

貿易紛争で日本にやり返せなかった韓国、そこか...

また行ける日が待ち遠しい・・・日本の食文化が学べる、東京の「台所」

また行ける日が待ち遠しい・・・日本の食文化が...

中国が日本最大の輸出相手国に返り咲いた「3つの意味」とは? 

中国が日本最大の輸出相手国に返り咲いた「3つ...

やっぱりエンジンなんだ! 日系車と中国車の差がこれほど大きい理由=中国

やっぱりエンジンなんだ!...

世界を驚かせた近代日本の「急激な台頭」に中国も関係していた?

世界を驚かせた近代日本の「急激な台頭」に中国...


Copyrightc Morningstar Japan K.K. All Rights Reserved. トップ