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ノーベル賞だって受賞できているのに! 日本はなぜ科学技術力に対して「危機感を募らせるのか」=中国メディア

2018-10-15 15:12

 2018年も日本人のノーベル賞受賞に沸き立った日本。日本の科学技術のレベルの高さが称賛されているが、実際には厳しい現状が見られるようだ。今年6月に政府が公表した「2018年版科学技術白書」では、日本は科学技術において、基盤的な力が急激に弱まってきていることが指摘されている。中国メディアの労働報は10日、この白書に関する記事を掲載した。  

 記事はまず、日本を科学技術においてイノベーション能力の高い国の1つとして紹介。自動車や電子工学、造船などで世界の先端を行っており、世界に認められる製造業の大企業も多いと指摘している。しかし、科学技術の先進国というイメージとは裏腹に近年競争力が低下しているとも指摘した。

 では、ノーベル賞受賞者を毎年のように出している国の科学技術レベルがどうして低いと言えるのだろうか。記事は、ノーベル賞は20年か30年、あるいはもっと前の研究結果が評価され受賞すると指摘。したがって、ノーベル賞の受賞は現在の科学技術レベルを反映したものではないという。

 続いて、最初の科学技術白書の時から警告されているように、日本は何年も前から競争力を低下させていることに注目。この傾向は近年より顕著になっており、論文の量と質の低下、博士課程進学者や若手研究者の減少、研究開発費総額の伸びの停滞など、問題点が多いと指摘した。

 具体的には、日本の研究者による論文数は、2004年の6万8000本をピークに減り、2015年は6万2000本になった。主要国で減少しているのは日本だけだという。同期間に中国は約5倍に増えて24万7000本に、米国も23%増加し27万2000本となっている。さらに、研究の影響力を示す論文の引用回数で見ると、上位1割に入る論文数で、日本は世界4位から9位に落ちている。また日本の研究者は海外との交流も減っているという。

 その理由として記事は、大学への補助金などが削減していることや、高齢化社会、若者が海外留学したがらないことなども影響していると分析。「いずれにしても日本に必要なのは若者が安心して研究に打ち込めるような環境だ」と記事は締めくくった。21世紀に入ってから日本はノーベル賞受賞が続いているものの、厳しい現実があるようだ。日本は次世代のためにも、環境を整備していく必要があると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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