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フェイスブックがウィーチャットの真似をする? そんなに簡単なことではないぞ!=中国メディア

2019-03-18 17:12

 中国ネットサービス大手、テンセント系のニュースサイト「騰訊科技」はこのほど、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がウィーチャット(微信)やウィーチャットペイ(微信支付)の真似をした事業を展開しようとしていると報じた。

 ザッカーバーグCEOは先ごろ、フェイスブックの方針転換を発表した。昨年発覚した個人情報の流出問題を受けた措置で、今後はサービスの軸足をオープンではなく個人や小規模グループ間の対話に切り替え、「プライバシー保護」に重点を置くと強調した。だが、そのビジネスモデルは「ウィーチャットの模倣」と各方面から指摘の声が。バークレイズ銀行は、「ウィーチャットの成功をそっくりコピー」しようとしているが、ワッツアップを「西洋のウィーチャット」にしようとしても実現は難しいとの見方を示している。

 ウィーチャットは時価総額でアジア最大のテクノロジー企業であるテンセント(騰訊)が展開し、ユーザー数は10億人を超える。ショッピングやゲーム、航空券の予約、配車サービス、フードデリバリーまであらゆるサービスを網羅した「万能アプリ」で、クレジットカードや銀行口座と連動したウィーチャットペイがモバイル決済を可能にしている。

 フェイスブックも独自の仮想通貨を使った決済事業に参入する方針だが、チャットアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」を通じて決済するというスタイルは、「ウィーチャットペイ」にソックリだ。ワッツアップは世界最大のスマートフォン向けインスタントメッセンジャーアプリで、月間アクティブユーザー数は15億人に上る。もっとも、米市場調査会社イーマーケターによると、2018年のモバイル決済利用者数は、中国の45%超に対し、米国はわずか20%ほど。中国ではクレジットカードが浸透する前にモバイル決済が普及したからだ。

 ウィーチャットは決済サービス以外にも、資産管理や小口融資などの金融サービスを展開している。一方、フェイスブックの決済事業はそこまで手を広げるようには見えない。ウィーチャットペイの売上高の大部分を占めるのは、ネット通販や資産管理サービスの手数料だが、フェイスブックがこの手法を踏襲することはできない、と中国の市場調査会社アイリサーチのChoi Chun上級アナリストは指摘する。米国ではすでに市場が成熟しており、新規参入の機会は乏しい。

 ワッツアップが流行している国・地域でも激しい競争が待っている。例えば、インドではアリババ集団傘下のアント・フィナンシャルやソフトバンクなどが出資する「Paytm」が最大手として君臨する。それに、金銭が絡んだ事業に踏み込むとなると、まずはユーザーの信頼回復が急務となる。昨年の個人情報流出事件以降、フェイスブックに対するユーザーの信用はがた落ちだ。「フェイスブックの将来性をどれだけ信じてもらえるか。それが成功のカギになる」とミラボー(Mirabaud)証券のアナリストは話している。(イメージ写真提供:123RF)
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